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生活情報

目次

1. 気候・風土・言語等

(1)気候

マルセイユは温暖な地中海性気候で、雨は少なく太陽にも恵まれている。夏は気温が高く日差しも強いが、比較的乾燥しているため気温の割にはしのぎやすく、また冬は真冬でも気温が零度以下に下がることは稀である。当地の日照時間は年間2800時間と、パリより1200時間も長い。

マルセイユを中心とするプロヴァンス地方特有の気候には、「ミストラル」と呼ばれる強い風がある。このミストラルは、冷たい空気を含んだ低気圧が、北方のローヌ渓谷からプロヴァンスに南下してくることによって生じるといわれている。ミストラルは年間を通じて吹き、冬季にこの風が吹くと、外気がかなり冷たく感じられる。また、春には北アフリカの砂漠から運ばれてくる砂混じりの風が吹くが、当地ではこの風を「シロッコ」と呼び、春の訪れを予感する。

プロヴァンス地方の東にあるコート・ダジュール地方の海岸は、ミストラルは吹かず、避暑・避寒の適地となっている。一方マルセイユの冬は、植物も枯れ緑が少なく乾いた印象を与えるが、ミストラルが湿気を一掃し塵埃を吹き飛ばすので、空気が澄んで海の色の美しさもコート・ダジュールの比ではない。雨は秋から冬(10月から4月)にかけて降ることが多い。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温(℃) 11. 2 12. 6 15. 3 17. 7 22. 2 26. 1 29. 5 29. 2 25. 3 20. 3 14. 7 12. 0
平均最低気温(℃) 3. 0 3. 9 6. 0 8. 5 12. 6 16. 0 18. 7 18. 7 15. 5 11. 6 6. 8 4. 1
平均降水量(mm) 35. 3 21. 3 21. 9 40. 6 26. 7 14. 6 8. 2 18. 3 57. 0 52. 3 39. 1 25. 6

(2)言語

言語はフランス語であるが、地元の人々のフランス語は南仏特有のアクセントが強く、最初は少々戸惑うことがある。これは、南仏では歴史的にプロヴァンス語という南仏独特の言語が話されていたためといわれる。

ホテル、レストラン、土産物屋など観光客が多く利用する場所では、フランス語以外にもイタリア語、スペイン語、英語が通じることもあるが、概してフランス語以外の言語を話す人は少ない。

(3)民族

ラテン系民族が大多数ではあるが、近年はラテン系以外の外国人がフランス国籍を取得し、フランスに移住することも多くなってきている。ラテン系以外の民族としては、アラブ(北アフリカ)、アルメニア、ユダヤ、中国、ヴェトナム系などが挙げられる。

(4)宗教

マルセイユ市には、旧教徒50万人、回教徒14万人(一説には20万人)、アルメニア人(ギリシア正教徒)8万人、ユダヤ教徒7万人、仏教徒3千人がいるといわれている。

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2. 医療と健康

(1)現地の医療水準・設備

フランスは社会福祉の先進国であり、医療水準も高く、医療技術面で特に心配することはないが、予約が取りづらく、マルセイユでは英語が通じない所が多いなど、外国人にとっては不便な面もある。国立病院はマルセイユ市内に10ヶ所(計4700床)あるほか、私立総合病院、専門の医院も多い。ただし、マルセイユに日本語を解する医師はいない。

(2)日本から持参したほうがよい薬品類

フランスでは医薬分業が進んでおり、基本的には処方箋がないと薬品の購入はできない。風邪、腹痛、頭痛、胃痛などの薬は処方箋なしでも購入できるが、一般的にフランスの薬品は日本人の体質には合わないことが多い。よって、いろいろな病気を想定して、常備薬があれば持参したほうが良いと思われる。

ただし、当地は麻薬関連の犯罪が多く警察も過敏になっているため、当地で市販されていない薬(特に粉末)は麻薬と間違えられる可能性もあるので注意すること。

(3)渡航に必要な予防接種

フランスへの入国の際に証明書がなければ入国不可となるような特別な予防接種はない。 子女を同伴赴任する場合は、転入時に学校側より「過去の予防接種歴を証明する書類(Certificat de Vaccination)」の提出を要求されるので、「母子手帳」の持参が必須である。当館領事部で仏語の翻訳証明書を作成し、提出書類とすることが可能。

(4)医療の受け方

医師との面会予約の要否、往診依頼方法

医師との面会には多くの場合、電話での予約が必要である。曜日によって予約なしの外来を受け付ける医師や医療機関もあるので、電話で確認すると良い。

(5)緊急医療体制

緊急の際は、救急ダイヤル(18または15)に電話し、救急車を呼んでもらうか、24時間体制の病院を訊く。また新聞(La Provence誌"DE GARDE"欄、La Marseillaise誌"Pratique"欄)の土曜日、日曜日版には週末でも開いている当番医、薬局リストが記載されている。通常の入院室は、1~2人部屋で、トイレ、洗面所付の個室である。

(6)病院のリスト及び医師のリスト

病院名 住所 電話番号
Hôpital de la Timone Bd.Jean Moulin 13005 04.91.38.50.28
04.91.38.60.00
Hôpital Nord Chemin des Bourrellys 13015 04.91.96.80.00
Hôpital Ambroise Paré 1, rue d'Eylau 13006 04.91.83.38.38
Hôpital Conception 147, bd. Baille 13005 04.91.38.30.00
Hôpital Saint Joseph 26, bd. Louvain 13008 (私立) 04.91.80.65.00
Hôpital Sainte-Marguerite 270, bd. Ste-Marguerite 13009 04.91.74.40.00
日仏健診センター(パリ) 9, rue de Turin 75008 PARIS
(クリニック・チュラン内)
01.40.08.88.00
アメリカン・ホスピタル・オブ・パリ 63, bd. Victor Hugo 92202 Neuilly sur Seine 01.46.41.25.15
(日本語)
Centre de Vaccination 23, rue Louis Astruc 13005 04.91.55.32.80

(7)日常生活上の注意

風土病:フランスにも以下のように地方により風土病がある。

*地中海沿岸地方:ブルセラ症(羊、牛、山羊、豚等に流行する獣疫。)

乳製品から感染することがある。チクングニヤ熱(蚊が媒介する。主にコートダジュール地方。)

*ジュラ地方:エキノコッカス症(羊、牛等から条虫の幼虫が感染。)

自家製のハム、ソーセージ、十分に火の通っていない肉は要注意。

*東北地方:狂犬病(森林のキツネ流行源となることがある。)

(8)罹患しないための留意事項

マルセイユ及びその近郊は、秋・冬でも比較的日照時間が長く、健康的に過ごしやすい都市といえる。しかし、地域によって夏季には蚊が多いので蚊帳があると便利なこともある。

上水道は完備されており、水道の水は良質でそのまま飲むこともできるが、石灰分が多いため長期間摂取すると結石などになりやすい。沸騰させてから飲用するか、カルシウムCa分の低いミネラルウォーターを利用するほうが安心だろう。

前述の風土病の他、卵によるサルモネラ症や、昨今問題となっている狂牛病、鳥インフルエンザ等にも十分注意が必要。食品等は信頼のおける店で購入する他、自宅での保存・調理の方法にも日頃から注意したい。

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3. 治安

(1)犯罪発生状況

マルセイユ、ニースがあるプロヴァンス・アルプ・コートダジュール(PACA)地域圏を中心とした南仏地方は移民を多く抱えている。特に移民が集中するマルセイユは、失業・貧困層も多く、かねてから治安に問題があったが、昨今の金融危機による不況の影響もあり、犯罪件数が増加傾向にあるとともに、犯罪者の若年化と過激化が進み、一層悪化している。特に拳銃等の武器を使用した殺人や強盗等の凶悪犯罪は、年々増加の傾向にあり、十分な注意が必要である。

(2)日本人の被害状況

【スリ】

浮浪者や子供の集団に囲まれたり、見知らぬ人物から親しげに声を掛けられたりして、注意散漫になった隙に財布等を抜き盗られる。

【ひったくり】

オートバイやスクーターに乗った2人組に、信号待ちの車の助手席側又は後部座席側の扉を開けられ、金品を窃取される。特にレンタカーが狙われている。

【クレジットカードを狙った窃盗】(通称:詐欺等「マルセイユの罠」)

南フランスのマルセイユで始まった手口で、現在はパリ等の大都市でも広まっている。

[犯行手口]

犯人は、ATM(現金引き出し機)のカード挿入口に、「仕掛け」(極細針金で細工)を施し、利用者のカードが「仕掛け」に引っ掛かって取り出せなくなると、親切を装って、「もう一度、暗証番号を入れてみた方が良い」等とアドバイスする。利用者が暗証番号を再入力してもカードが出て来ず、諦めてその場を立ち去った後、犯人はカード挿入口の「仕掛け」を引き上げてカードを入手し、利用者が再入力した際に覚えた暗証番号で現金を引き出す。

[防犯対策]

カードで現金を引き出す場合は、設置場所・時間・周囲の状況等に留意し、可能な限り、銀行の開店時間内に利用する。(夜間や週末は利用を控える)。

1. 手で隠すなどして暗証番号を他人に見られないよう気を付ける。

ATMを利用する場合は可能であれば複数人で行うようにする。万が一、機械からカードを 取り出せなくなった場合、1人が銀行の係員を呼びに行き、もう1人は機械の前でカードを取られないように見張るなどする。

2. やむを得ず夜間や週末にATMを利用する場合は、施錠付ドアが設けられた「キャッシュ・コーナー」を利用する。

3. 他人から暗証番号を聞かれても教えない。

【置き引き】

空港ロビーや空港施設に隣接するレンタカーの営業所付近、国鉄駅構内等において、見知らぬ人物から話し掛けられ、応じている間にバッグ等を盗まれる。また、夜行列車等の長距離列車内で仮眠中やトイレへ行っている間に貴重品やバッグを盗まれることもある。

【睡眠薬を使用した犯罪】

最近パリやマルセイユ等の大都市で、日本人旅行者が睡眠薬強盗の被害に遭遇する事件や、睡眠薬を用いた性的暴行被害が発生している。

[犯行手口]

欧米系と思しき男が「市内を案内する。」「自分も観光目的で来たので一緒に観光しよう。」などと英語で話し掛け、市内の観光名所を巡った後、公園等で休憩中に睡眠薬入りのアイスクリームやチョコレート等を差し出して食べさせ、相手の意識が朦朧としている間に荷物を奪う。

また、カフェで飲食中、欧州系の男性に流暢な日本語で話し掛けられ、ひと気のない別のカフェに誘われた後、睡眠薬の入ったビールを飲まされ、性的被害に遭う。

[防犯対策]

1. 路上やカフェで見知らぬ人物から声を掛けられ、相手が流暢な日本語で話し掛けてきても安易に信用することのないよう、常時警戒心を解かない。

2. 見知らぬ人物から差し出された飲食物は、絶対に口にしない。また、仮にカフェやレストラン等であっても、一瞬の隙に睡眠薬を混入される危険もあるので、安易に口にしない。

【大麻等の麻薬犯罪】

バーやクラブ等では大麻を吸引している若者を多く見かけ、簡単に入手可能であるがくれぐれも軽い気持ちで一緒になって吸引しないこと。

(3)主な邦人被害に係る犯罪発生地域

【マルセイユ】

1. マルセイユ中央駅(Gare Saint-Charles)から旧港(Vieux Port)の間で、カンヌビエール通り (La Canebiere)の北側(中央駅側)に当たる一帯:

観光地に近いこともあり、旅行者の多くがこの付近を通行しているが、日本人旅行者を狙った少年によるバイクを使用したひったくり、恐喝、暴行が多発している。

2. カヌビエール通り(La Canebiere):

旧港から東に延びるこの大通りは観光客向けの商店が多く、マルセイユの中心地の一つであるが、現在では旅行者を狙った犯罪も増えている。

3. 旧港(Vieux Port)付近:

旧港付近はマルセイユの観光の中心であることから、旅行者を狙う浮浪者が多く存在する。

4. マルセイユ中央駅(Gare Saint-Charles):

スリ、置き引き、ひったくりの被害が多数報告されている。セネガル人カード窃盗犯が言葉巧みに日本人からカードを盗む事件が多発している。

5. ノートルダム・ド・ラ・ギャルド(大聖堂前広場):

オートバイよるひったくりの被害が多数報告されている。

6. マルセイユ市凱旋門周辺(高速道路入り口付近):

二人乗りのオートバイによるひったくりの被害が多数報告されている。

7. カシ市からラ・シオタ市に向かう旧県道(山の頂上付近の駐車場付近):

車の窓ガラスを割るなどして金品を盗む車上荒らしが多発している。

【ニース】

1. ニース空港、ニース駅付近の路地裏、旧港付近、旧市街付近:

スリや浮浪者が多く、また、信号待ちの間にいきなり車のドアを開けて車中に置いていたカバン等を窃取する盗難事件が多発している。

2. プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)、マセナ広場(Place Massena):

ニース海岸の目抜通りのプロムナード・デ・ザングレからマセナ広場に続く一帯は、旅行者が多く訪れる場所でもあり、従来からひったくりやスリ、置き引きの被害が多発している。

【カンヌ近郊のヴァロリス及びグラース】

日本人を標的とした青年によるひったくりや強盗等が増加している。

【エクサン・プロヴァンス、アヴィニョン及びアルルなどのプロヴァンス地方の観光地】

複数の若者が催涙スプレーを突然吹きつけ、旅行者がひるんだ際にバッグ等を窃取する被害が数件報告されている。

【モンペリエ市】

公然わいせつ(いわゆる露出狂)等の性犯罪の発生が報告されている。

(4)公共交通機関

南フランスでの主要な都市では、公共交通機関(タクシー、バス、地下鉄等)が整備されており、いずれも比較的安全な交通手段といえる。しかし、マルセイユ・サンシャルル駅等からタクシーに乗車する場合に、高額な料金を要求されたり、出発駅(出発地)に戻る料金を請求されたり、さらには他の客と相乗りさせられるなどのトラブルが発生している。

また、マルセイユ市内を走るバスの車内では、若者グループによる運転手に対する暴行事件が多発しており、バス乗車の際には十分な注意が必要である。

【地方路線】

ローカル電車等の車内における暴行事件(強制わいせつ等の性犯罪を含む)が多発しており、特に女性単独での早朝や深夜の利用は避けるべきである。

【滞在時の注意事項】

・万が一に備えて海外旅行傷害保険に加入する。

・ホテル滞在中に外出する際は、住所及び電話番号等が明記された「ホテル・カード」の携帯を心掛ける。

・旅券は必要な時以外は持ち歩かず、コピーの携帯を心掛け、旅券そのものを携行する場合は、外部から見えない内ポケット等に入れ、ズボンの後ポケットやバッグの外側のポケット等には絶対に入れない。

・現金、クレジットカード、トラベラーズチェック、航空券、海外旅行傷害保険の加入証などをまとめてバッグ等に入れておくことは、万が一、バッグそのものが盗難に遭った場合は全てを失うことになるので、極力分散して携行するよう心掛ける。

・不特定多数の人が集まる空港、地下鉄、駅、観光地等では、高価な貴金属類は身に着けないようにする。また、スリや置き引き等に十分注意し、できる限り手荷物から手を離さない。手を離す場合でも絶対に目を離さない。

・観光地であっても、人通りのない路地等には入らず、夜間の外出はできるだけ避け、いわゆる危険とされている場所には近付かない。(特に、深夜、早朝の地下鉄や地下通路では暴力的な犯罪に巻き込まれる可能性が高い。)

・見知らぬ人から話しかけられてまごついている隙や、目の前でコインをばらまかれ、拾うのを手伝っている隙に、財布等を抜き盗られる被害が多発している。日本語で話しかけてくる人物や、きちんとした服装をしている人物であっても安易に信用することのないよう注意する。

・観光地において浮浪者風の子どもの集団に取り囲まれ、スリ被害に遭うケースがあるので、子どもがたむろしている場所を避ける。執拗に付きまとうこともあり、近寄ってきたら、大声をあげる等で威嚇して追い払うようにする。

・見知らぬ人物から勧められた飲食物は睡眠薬混入の危険性があるので、絶対に口にしない。

・街を歩く際は、オートバイや自動車による追い抜きざまのひったくりに遭う場合があるので、車道側に荷物を持たないよう心掛ける。また、ショルダーバッグ等はバッグ部分が身体の前に来るようにして手を添えて持つようにする。(ショルダーバッグをたすき掛けにして、その上からジャケット等を羽織るのも一案。)

・自分を凝視する人物や、尾行してくる人物は、犯行の隙を狙っているものと考え、直ちに安全な場所で止まって相手をやり過ごすか、人通りの多い場所を歩くようにする。

・ホテルのフロントでチェックイン、チェックアウト等の手続きをしている時に足下に置いた荷物を置き引きされたり、レストランで食事中にバッグ等を置き引きされる事件が発生しているので、テーブルや椅子にバッグ等を不用意に放置しないようにする。

・ホテル等に滞在中、心当たりのない人物の訪問がある場合は、不用意にドアを開けずに必ずドアルーペで相手を確認し、 不審に思う場合はフロントに連絡するようにする。外出の際は、貴重品を部屋に放置せずに、フロントのセーフティボックスを利用すること。 (客室内のセーフティボックスが持ち去られる事件が発生しているので、現金、貴金属、旅券、航空券はできればフロントのセーフティボックスに預けることが望ましい。) また、スーツケースは、貴重品を入れていなくても鍵を掛けることを心掛ける。さらにユースホステル等で相部屋の場合は、 トイレ・浴室を使う時でも貴重品は部屋に放置せず、必ず携行することを心掛ける。

・自動車に乗車したら、まずドアをロックする。

・自動車で走行中も車外から見える場所や車外から手を伸ばして盗られやすい場所に貴重品の入ったバッグ等を放置しない。また、駐車中に貴重品を残したまま離れない。

・走行中は後続車両、特に不審なオートバイに乗った2人組には注意する。(2台以上のバイクで犯行に及ぶ場合もあるので、1台が通過したからといっても油断は禁物。)

・見知らぬ人物からフランス語、片言の日本語、英語で話し掛けられたり、車の停止を求められても無視すること。

・降車する際は、車両の前後左右を十分に確認してからドアロックを解除する。

・車のトランクに荷物を入れる時は、周囲をよく観察し、荷物の存在を知られないようにし、極力、貴重品を入れないようにする。(例えば、ホテルをチェックアウトした後の荷物は、可能であればホテルのクローク等に出発まで預けるようにする。)

・路上駐車は、車上荒らしに遭遇する可能性が高いので、管理人の常駐する駐車場を利用する。

・自家用車であれば、防犯アラームを取り付けるなど十分な予防措置をとること。

・空港等からマルセイユ市内へはバス又はタクシーを利用することを心掛ける。

・繁華街に赴く場合は、現地事情に精通した者と一緒に行動するか、店の入口などに価格が明記されているカフェやブラッスリーを利用する方が安心である。

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4. 市内交通

(1)バス・地下鉄

公共交通機関としてバス・地下鉄・トラムがある。地下鉄はラ・フランジェールからラ・ローズまで(1号線)、 及びサント・マルグリット・ドロメルからブーゲンヴィルまで(2号線)の2路線。 料金は、バス・地下鉄・トラムともに全区間共通切符となっており、1時間以内なら同一切符で自由に乗り降りできる。 切符は1枚1,60ユーロ、10回乗車券13,50ユーロ、地下鉄の駅やバスの運転手から購入できる。1日乗り放題券5,20ユーロ、3日間乗り放題券10,80ユーロ、1ヶ月の定期券46,00ユーロ等も地下鉄の駅で売られている。(料金表はこちら)運行時間は朝5時から0時30分頃まで、改札及び車内で頻繁に検札があり不正が発覚した場合は罰金を請求される。

(2)タクシー

【料金算定基準】

流しのタクシーはなく、タクシー乗り場で乗車するか電話で無線タクシーを呼ぶ。 料金はメーター制で、初乗り7ユーロ+昼間(7時から19時) 約1,60ユーロ/km、夜間及び祝日 約1,96ユーロ/km(但し会社、車種によって異なる)。トランクに積む荷物には別途料金がかかり(1個につき1~2ユーロ)10%前後のチップも必要である。 当館からサン・シャルル駅までは約30ユーロ、市内から空港までは約50~60ユーロである。(2016年2月現在)

【料金交渉】

乗車時もしくは予約時に料金の交渉を行うことが可能な場合もあるが、その場合は日頃から利用しているなど信頼のおける相手に行うことが望ましい。かえって高い値段を指定してくるタクシーもあるので注意したい。

【無線タクシー予約先リスト】

Taxi-Radio Marseille - Tel : 04.91.02.20.20 (オンライン予約可)

Les Taxis Marseillais - Tel : 04.91.92.92.92 (オンライン予約可)

・Taxi TUPP Radio - Tel : 04.91.85.80.00

・Taxi-Plus - Tel : 04.91.03.60.03

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5. 子女教育

(1)日本人学校

マルセイユには全日制日本人学校は存在しない。

(2)日本語補習授業校

当館管轄下には現在以下3校の日本語補習授業校がある。

マルセイユ日本語補習授業校

日時:毎週土曜日、午後2時00分~午後4時45分まで

場所:オノレドーミエ高校 (Lycée Honoré Daumier) にて

マルセイユの日本語補習校は1982年12月に設置された。授業は、小・中学生を対象に国語を主として現地採用の講師によって行われている (時間は上記の通り)。経費は、入学金1人につき40ユーロ、年会費20ユーロ(家族単位年1回)、授業料小中学部月額35ユーロ、幼稚園部月額20ユーロである。(2016年2月現在)

コートダジュール日本語補習授業校

日時:毎週土曜日、午後2時00分~午後5時30分まで

場所:バルボンヌ市 CIV国際学校にて

トゥールーズ日本語補習授業校

日時:毎週水・土曜日、午後2時~午後5時まで

場所:ラベージュ公立小学校(水)、トゥールーズ市内校(土)にて

(3)現地校

フランスにおける義務教育は6歳から16歳まで、小学校5年、中学校4年であり、現地校への転入は定員に余裕のある限り可能であるが、 フランス語が全くできない場合には年齢より1,2歳下のクラスへ入れられることが多い。

公立の幼稚園・小学校、国立の中学・高校では、入学金・授業料は不要で、高校を除いて教科書も無償で貸与される。 他に、通学保険が義務になっているほか、課外教材費(学校によって異なる為、要確認)が必要である。また、給食は希望者のみである。

外国からの転入の際には、以前通っていた学校の在学証明書(仏文)、出生証明書、居住証明書、予防接種(幼年期からの)証明書などが必要であり、 子女及び父母など親権者の面接が行われる。

(4)国際学校(アメリカン・スクール等)

2003年に幼少向けのアメリカンスクールEPIM(対象年齢2~11歳)が開校した。マルセイユ近郊のエクス・アン・プロヴァンス郊外(リュインヌ)には、 私立で英・仏語教育を行っている学校CIPEC(対象年齢は3~10歳)や、IBS(11~17歳)があり、その他エクス・アン・プロヴァンス市内にはインターナショナルセクションを設けている VAL SAINT ANDRE(6~12歳)がある。

【VAL SAINT ANDRE】

19, avenue Malacrida 13100 Aix-en-Provence

授業料:380~560ユーロ(月額)

入学料:350~495ユーロ(初年度のみ)

登録料:295ユーロ(2年目以降)

Tel : 04.42.27.14.47

Fax : 04.42.27.23.16

【EPIM】

27, boulevard de la Corderie 13007 Marseille

授業料:475ユーロ(月額)

入学料:500ユーロ(初年度のみ)

登録料:250ユーロ(2年目以降)

Tel/Fax: 04.91.53.00.00

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6. 買い物・サービス

(1)商店の営業日・営業時間

一般商店は日曜日が閉店日となっているが、中には月曜日も休みの店がある。営業時間は一般に9時から12時、及び14時半から19時である。なお、マルセイユとエクサン・プロヴァンスの中間にあるle Plan de Campagneの商店は日曜日でも開いている店が多い。

市街地の大手スーパーマーケットは通常8時半から21時が営業時間で(当館近くのカルフールは22時閉店)日曜日が休業日である。住宅地のスーパーや雑貨店などは日曜の午前中も営業しているところがある。夏季のバカンス・シーズンには概ね3~4週間休業する店もある。

(2)商店

【主なデパート】

名称 住所 電話番号
NOUVELLES GALERIES Centre Bourse 13001 04.91.56.82.12
GALERIE LAFAYETTE 40, rue Saint Férreol 13001 04.96.11.35.00
PRINTEMPS Centre Commercial La Valentine Traverse Montre 13011 04.91.45.65.00

【日本・中華食材店】

名称 住所 電話番号
CHINA VINA 28, rue Negresko 13008 04.91.22.03.90
Plan de Campagne -CD6 13480 CABRIES 04.42.02.08.82
PARIS STORE 61, bd. de Plombières 13003 04.96.11.35.00
PROMO ASIE 132, bd de Plombières 13014 04.91.02.49.10
MAXI ASIA MARCHE 123, bd de Paris 13002 04.91.91.43.63
PRODUITS ORIENTAUX 44, av.Saint Jérome 13013 04.91.06.43.15
PHNON PENH MARCHE 116, bd de Paris 13003 04.91.05.93.92

当地における日本食品としては、中国、韓国、ヴェトナム、シンガポール製の醤油(最近はキッコーマンもあり)、インスタントラーメン、日本酒、春雨、豆腐などが容易に手にいれることができる。 また近年では前述のCHINA VINAや2004年開店のPARIS STOREのおかげでアジア食材はもちろんのこと調味料、漬物、日本製冷凍食品等も容易に手に入るようになった。

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7. 各種サービス

(1)商店のバーゲンセール

バーゲンセールは、商店、スーパーマーケット、デパートで1月と6月に行われ、割引率は15%から50%である。

(2)クリーニング

クリーニング屋は市内各所にあり、仕上がりも良好である。但し、和服については知識がないので日本に持ち帰ることが望ましい。

(3)貸衣装

*Charly Serge

タキシード:貸出料70ユーロ(シャツなし60ユーロ)

10日前から要予約

66, bd National 13001

Tel : 04.91.50.13.69

(4)貸しピアノ (スタンドピアノ)

*Casabianca Musique

借料:月40ユーロ以上(最低3ヶ月から)

保証:300ユーロ

輸送料:約60ユーロ + 住居階1階につき10ユーロ(地域により異なる)

(5)スポーツ・レジャー施設

音楽、演劇、オペラ、バレエ、映画(外国映画は吹き替えがほとんど)の他、テニス、水泳、ゴルフも出来る。

【図書館】

*BMVR "ALCAZAR" Bibliothèque Municipale à vocation Régionale

58, cours Belsunce 1er

Tel : 04.91.55.90.00

http://www.bmvr.marseille.fr/

*Bibliothèque et Cidéothèque du Musée d'histoire de Marseille

Centre Bourse, 1er

Tel : 04.91.90.42.22

*OCB (Office Central des Bibliothèques)

bât. 3, 26, av. Martheline 9e

Tel : 04.96.10.22.16

*Bibliothèque Municipale Bonneveine (総領事館近隣)

Centre de Vie Bonneveine, 124, avenue de Hambourg 8e

Tel : 04.91.25.10.10

*Bibliothèque Municipale Castellane

Station métro Castellane 6e

Tel : 04.91.42.92.09

【劇場】

*Théâtre National de Marseille ≪La Criée≫

30, quai de Rive Neuve 7e

Tel : 04.91.54.70.54

【映画館】

*U.G.C Capitole

134, la Canebière 1er

Tel : 0892.70.00.00

*Pathé Madeleine

36, avenue Maréchal Foch 4e

Tel :0892.69.66.96

*Cinéma Chambord

283, avenue du Prado 8e

Tel : 0892.68.01.22

*U.G.C Prado

36, avenue du Prado 8e

Tel : 0892.68.00.43

*Cinéma Bonneveine

100, avenue de Hambourg 8e

Tel : 0892.68.20.15

*Les trois palmes

Centre Commercial de la Valentine

2, boulevard Léon Bancal 11e

http://www.les3palmes.com/

【乗馬クラブ】

*Centre Equestre Pastré

33, traverse Carthage 8e

Tel : 04.91.73.72.94

【テニスクラブ】

*Tennis Club Marseilleveyre

114, traverse Le Mée 8e

Tel : 04.91.73.02.85

*Sporting Club Méditerranée Roy d'Espagne

all Granados 8e

Tel : 04.91.73.68.09

*Tennis de Bonneveine

55, traverse Pourrière 8e

Tel : 04.91.72.38.57

*Cercle Sportif Marseille Tennis

99 bis, bd Michelet 8e

Tel : 04.91.77.83.89

【プール】

*Piscine Municipale Bonneveine

av Hambourg 8e

Tel : 04.91.73.37.58

*Piscine Municipale Desautel

chemin Joseph Aiguier 9e

Tel : 04.91.76.52.62

*Piscine Municipale La Pointe Rouge

promenade Grand Large 8e

Tel : 04.91.73.26.32

【ゴルフ場】

*Golf Borely

136, av Clot Bey 8e

Tel : 04.91.14.01.40

*Golf de Marseille la Salette

65, impasse des Vaudrans la Valentine 11e

Tel : 04.91.27.12.16

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8. 生活上必要な電話番号

機関名 電話番号 住所・備考
在フランス日本国大使館 01.48.88.62.00 7, avenue Hoche 75008 Paris
在マルセイユ日本国総領事館 04.91.16.81.81 70, avenue de Hambourg BP199 13268 Marseille CEDEX 08
e-mail: consulatjapon.marseille@wanadoo.fr
在リヨン出張駐在官事務所 04.37.47.55.00 131, boulevard Stalingrad 69100 Villeurbanne
e-mail: bureauconsulairedujapon@wanadoo.fr
入国管理局 04.91.28.24.24 16, rue Antoine Zattara 13003 Marseille
市役所 04.91.55.11.11 Quai du Port 13002 Marseille
中央警察署 04.91.39.80.00 2, rue Antoine Becker 13002 Marseille
8区警察署 04.91.16.80.80 69, avenue Haïfa 13008 Marseille
9区警察署 04.91.40.91.11 9, rue Raymond Cayol 13009 Marseille
緊急ダイヤル : 救急車 15
緊急ダイヤル : 警察 17
緊急ダイヤル : 火災・救急 18
ツーリストオフィス 04.91.13.89.00 4, La Canebière 13001 Marseille
マルセイユ空港
(インフォメーション)
04.42.14.14.14 BP 7 Aéroport 13727 Marignane CEDEX
SNCF (フランス国鉄) 08.92.35.35.35
08.91.67.68.69
無線タクシー 04.91.02.20.20 TAXI-RADIO MARSEILLE
04.91.05.80.80 TAXI TUPP RADIO
04.91.03.60.03 TAXI PLUS
04.91.40.06.70 TAXI OBELISQUE DE MAZARGUE
レンタカー:HERTZ 04.91.14.04.24 16, bd Charles Nédelec 13001 Marseille
レンタカー:AVIS 04.91.64.71.00 Gare Saint Charles 13001 Marseille
レンタカー:CITER 04.91.83.05.05 96, bd Rabatau 13008 Marseille
救急医師(SOS Médecins) 04.91.52.91.52 45, rue Suez 13007 Marseille

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