生活情報

令和3年11月22日

目次

1. 気候・風土・言語等

2. 医療と健康

3. 治安

4. 市内交通

5. 生活上必要な番号

1、気候・風土・言語等


(1)気候

マルセイユは、温暖な地中海性気候で、雨は少なく太陽にも恵まれている。夏は気温が高く日差しも強いが、比較的乾燥しているため気温の割にはしのぎやすく、また冬は真冬でも気温が零度以下に下がることは稀である。当地の日照時間は年間2900時間と、パリより1200時間も長い。
マルセイユを中心とするプロヴァンス地方特有の気候には、「ミストラル」と呼ばれる強い風がある。このミストラルは、冷たい空気を含んだ低気圧が、北方のローヌ渓谷からプロヴァンスに南下してくることによって生じるといわれている。ミストラルは年間を通じて吹き、冬季にこの風が吹くと、外気がかなり冷たく感じられる。また、春には北アフリカの砂漠から運ばれてくる砂混じりの風が吹くが、当地ではこの風を「シロッコ」と呼び、春の訪れを予感する。
プロヴァンス地方の東にあるコート・ダジュール地方の海岸は、ミストラルは吹かず、避暑・避寒の適地となっている。一方マルセイユの冬は、植物も枯れ緑が少なく乾いた印象を与えるが、ミストラルが湿気を一掃し塵埃を吹き飛ばすので、空気が澄んで海の色も美しい。雨は秋から冬(10月から4月)にかけて降ることが多い。少量の霧雨であることが多いが、まれに集中豪雨があり、市内の排水設備が機能しないことや市内を流れる河川が氾濫することがあるので警戒が必要(最近では2019年、2021年10月4日の集中豪雨)。
 
  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温(℃) 11. 8 12. 9 16. 4 19. 2 23. 4 27. 9 30. 7 30. 4 26. 0 21. 3 15. 3 12. 4
平均最低気温(℃) 3. 6 3. 8 6. 5 9. 4 12. 3 17. 3 19. 7 19. 4 15. 9 12. 6 7. 7 4. 4
平均降水量(mm) 46. 6 29. 9 28. 9 51. 0 37. 4 29. 3 11. 0 25. 2 84. 7 72. 7 76. 2 41.7
 

(2)言語

言語はフランス語。地元の人々のフランス語は南仏特有のアクセントが強い。かつて南仏では歴史的にラングドックの一種であるプロヴァンス語という南仏独特の言語が話されていたが、公共の場では使用されず、また、実際に話す人口も減ってきている。
ホテルやレストラン、土産物屋など観光客が多く利用する場所では、フランス語以外にもイタリア語、スペイン語、英語が通じることもあるが、概してフランス語以外の言語を話す人は少ない。
 

(3)住民

マルセイユやナルボンヌはギリシャ・ローマ時代から貿易の拠点として栄え、特にマルセイユはその後もコスモポリタン都市としての特徴を維持しているため、主に地中海沿岸で商業都市として栄えた地域からの移民が多い。19世紀から20世紀にかけては、当時の国際情勢もあって、商工業者としてすでにマルセイユに居住していた同胞を頼って移住するアルメニア、ユダヤ、ギリシャ、イタリア系の移民が増え、現在もそれぞれ数万人規模の市民が居住する。また、マグレブ、サブサハラ・アフリカ各国の独立以降は、これら地域からの移民も増え、より国際色を増した町となっている。
 

2、医療と健康

(1)現地の医療水準・設備

フランスは社会福祉の先進国であり、医療水準も高く、医療技術面で特に心配することはないが、予約が取りづらく英語が通じない所が多いなど、外国人にとっては不便な面もある。国立病院はマルセイユ市内に10ヶ所(計4700床)あるほか、私立総合病院、専門の医院も多い。

 

(2)日本から持参したほうがよい薬品類

フランスでは医薬分業が進んでおり、基本的には処方箋がないと薬品の購入はできない。風邪、腹痛、頭痛、胃痛などの一般薬は処方箋なしでも購入できるが日本人の体質には合わないこともあるので、常備薬があれば持参したほうが良い。
ただし、当地は麻薬関連の犯罪が多く警察も過敏になっているため、当地で市販されていない薬(特に粉末)は麻薬と間違えられる可能性もあるので注意すること。

 

(3)渡航に必要な予防接種

フランスへの入国の際に証明書がなければ入国不可となるような特別な予防接種はない。 子女を同伴赴任する場合は、転入時に学校側より「過去の予防接種歴を証明する書類(Certificat de Vaccination)」を要求されるので、「母子手帳」の持参が必須である。当館領事部では仏語の上記翻訳証明書を作成することが可能。
 

(4)医療の受け方

医師との面会には多くの場合、電話での予約が必要である。予約なしの外来を受け付ける医師や医療機関もあるので、電話で確認すると良い。
 

(5)緊急医療体制

緊急の際は、救急ダイヤル(18または15)に電話し、救急車を呼んでもらうか、24時間体制の病院を訊く。また新聞(La Provence誌 "DE GARDE" 欄、La Marseillaise誌 "Pratique" 欄)の土曜日・日曜日版には週末でも開いている当番医・薬局リストが記載されている。通常の入院室は1~2人部屋で、トイレ・洗面所付の個室である。
 

(6)病院のリスト及び医師のリスト

病院名 住所 電話番号
Hôpital de la Timone 264, rue Saint Pierre 04.91.38.00.00
Hôpital Nord Chemin des Bourrellys 13015 Marseille
Hôpital de la Conception 147, bd. Baille 13005 Marseille
Hôpital Sainte-Marguerite 270, bd. Ste-Marguerite 13009 Marseille
Hôpital Saint Joseph 26, bd. De Louvain 13008 Marseille (私立) 04.91.80.65.00
アメリカン・ホスピタル・オブ・パリ 63, bd. Victor Hugo 92200 Neuilly sur Seine 01.46.41.25.15
(日本語)
Centre de Vaccination 23, rue Louis Astruc 13005 Marseille 04.91.55.32.80
Dr. Jérome GARDETTE
〈一般医・日本滞在歴有)
179, rue d'Endoume 13007 Marseille
(Médecin homéopathe)
04.91.52.00.30
〈要予約)
 

(7)日常生活上の注意

フランスには以下のような地方ごとの風土病がある。
 
 ◆地中海沿岸地方
   ・ブルセラ症(牛、豚、山羊、羊など家畜のほか、犬や人にも感染する人獣共通感染症。感染動物の乳製品を飲食することにより感染することもある)
  ・チクングニヤ熱 (蚊に刺されることで広がるウイルス性疾患。ヒトからヒトへの感染はない)
 ◆ジュラ地方
  ・エキノコックス症(キツネや犬・猫なの糞に混在した寄生虫エキノコックスの卵胞が飲食物を介してヒトに経口感染し、体内で幼虫となり主に肝臓に寄生して肝機能障害等を引き起こす)
 ◆東北地方
  ・狂犬病(狂犬病にかかった犬・猫や野生動物(コウモリ等)に咬まれ、その唾液に含まれるウイルスが人体に侵入して感染する。通常ヒトからヒトへの感染することはない)
 

(8)罹患しないための留意事項

マルセイユ及びその近郊は秋・冬でも比較的日照時間が長く、健康的に過ごしやすいといえる。しかし地域によっては夏季に蚊が多いので、蚊取り線香や蚊帳があると便利なこともある。
上水道は完備されており、水道水は良質でそのまま飲むこともできるが、石灰分が多いため長期間摂取すると結石などになりやすい。沸騰させてから飲用するか、カルシウム分の低いミネラルウォーターを利用するほうが安心だろう。
前述の風土病の他、卵によるサルモネラ症や、昨今問題となっている狂牛病、鳥インフルエンザ等にも十分注意が必要。食品等は信頼のおける店で購入する他、自宅での保存・調理の方法にも日頃から注意したい。
 

3、治安

(1)犯罪発生状況

マルセイユ、ニースがあるプロヴァンス・アルプ・コートダジュール(PACA)地域圏を中心とした南仏地方には世界中から観光客が集まるので、それを狙った犯罪も多く発生している。また、マルセイユは失業・貧困層も多く、かねてから治安に問題があったが、当局の努力もあり改善の傾向にある。一方、犯罪者の若年化と過激化が進み一層悪化しており、麻薬取引のトラブルを巡って拳銃等の武器を使用した殺人や強盗等の凶悪犯罪は年々増加の傾向にあり、巻き添えに遭わないよう十分な注意が必要である。

 

(2)日本人の被害状況

【スリ】
浮浪者や子どもの集団に囲まれたり、見知らぬ人物から親しげに声を掛けられたりして、注意散漫になった隙に財布等を抜き盗られる。
【ひったくり】
オートバイやスクーターに乗った2人組に、信号待ちの車の助手席側又は後部座席側の扉を開けられ金品を窃取される。特にレンタカーが狙われている。
【クレジットカードを狙った窃盗】(通称:詐欺等「マルセイユの罠」)
南フランスのマルセイユで始まった手口で、現在はパリ等の大都市でも広まっている。
■ 犯行手口
犯人は、ATM(現金引き出し機)のカード挿入口に「仕掛け」(極細針金で細工)を施し、利用者のカードが「仕掛け」に引っ掛かって取り出せなくなると、親切を装って「もう一度、暗証番号を入れてみた方が良い」等とアドバイスする。利用者が暗証番号を再入力してもカードが出て来ず、諦めてその場を立ち去った後、犯人はカード挿入口の「仕掛け」を引き上げてカードを入手し、利用者が再入力した際に覚えた暗証番号で現金を引き出す。
■ 防犯対策
・カードで現金を引き出す場合は、設置場所・時間・周囲の状況等に留意し、可能な限り、銀行の開店時間内に利用する。(夜間や週末は利用を控える)。
・手で隠すなどして暗証番号を他人に見られないよう気を付ける。
・ATMを利用する場合は可能であれば複数人で行うようにする。万が一、機械からカードを 取り出せなくなった場合、1人が銀行の係員を呼びに行き、もう1人は機械の前でカードを取られないように見張るなどする。
・やむを得ず夜間や週末にATMを利用する場合は、施錠付ドアが設けられた「キャッシュ・コーナー」を利用する。
・他人から暗証番号を聞かれても教えない。
【置き引き】
空港ロビーや空港施設に隣接するレンタカーの営業所付近、国鉄駅構内等において、見知らぬ人物から話し掛けられ、応じている間にバッグ等を盗まれる。また、夜行列車等の長距離列車内で仮眠中やトイレへ行っている間に貴重品やバッグを盗まれることもある。
【睡眠薬を使用した犯罪】
パリやマルセイユ等の大都市で日本人旅行者が睡眠薬強盗の被害に遭遇する事件や、睡眠薬を用いた性的暴行被害が発生している。
■ 犯行手口
欧米系と思しき男が「市内を案内する。」「自分も観光目的で来たので一緒に観光しよう。」などと英語で話し掛け、市内の観光名所を巡った後、公園等で休憩中に睡眠薬入りのアイスクリームやチョコレート等を差し出して食べさせ、相手の意識が朦朧としている間に荷物を奪う。
また、カフェで飲食中、欧州系の男性に流暢な日本語で話し掛けられ、ひと気のない別のカフェに誘われた後、睡眠薬の入ったビールを飲まされ、性的被害に遭う。
■ 防犯対策
・路上やカフェ等で見知らぬ人物から声を掛けられ、相手が流暢な日本語で話し掛けてきても安易に信用することのないよう、常時警戒心を解かない。
・見知らぬ人物から差し出された飲食物は絶対に口にしない。また、仮にカフェやレストラン等であっても、一瞬の隙に睡眠薬を混入される危険もあるので、安易に口にしない。
【大麻等の麻薬犯罪】
バーやクラブ等では大麻を吸引している若者がおり容易に入手できるが、くれぐれも軽い気持ちで一緒になって吸引しないこと。
 

(3)主な邦人被害に係る犯罪発生地域

【マルセイユ】
1. マルセイユ中央駅(Gare Saint-Charles)から旧港(Vieux Port)の間で、カヌビエール通り (La Canebiere)の北側(中央駅側)に当たる一帯:
観光地に近いこともあり、旅行者の多くがこの付近を通行しているが、少年によるバイクを使用したひったくり、恐喝、暴行が多発している。
2. カヌビエール通り(La Canebiere):
旧港から東に延びるこの大通りは観光客向けの商店が多く、マルセイユの中心地の一つであるが、現在では旅行者を狙った犯罪が増えている。
3. 旧港 (Vieux Port) 付近:
旧港付近はマルセイユの観光の中心であることから、旅行者を狙う浮浪者が多く存在する。
4. マルセイユ中央駅(Gare Saint-Charles):
スリ、置き引き、ひったくりの被害が多数報告されている。セネガル人カード窃盗犯が言葉巧みに日本人からカードを盗む事件が多発している。
5. ノートルダム・ド・ラ・ギャルド(大聖堂前広場):
オートバイよるひったくりの被害が多数報告されている。
6. マルセイユ市凱旋門周辺(高速道路入り口付近):
二人乗りのオートバイによるひったくりの被害が多数報告されている。
7. カシ市からラ・シオタ市に向かう旧県道(山の頂上付近の駐車場付近):
車の窓ガラスを割るなどして金品を盗む車上荒らしが多発している。
【ニース】
1. ニース空港、ニース駅付近の路地裏、旧港付近、旧市街付近:
スリや浮浪者が多い。信号待ちの間にいきなり車のドアを開けて車中に置いていたカバン等を窃取する盗難事件が多発している。
2. プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)、マセナ広場(Place Massena):
ニース海岸の目抜通りのプロムナード・デ・ザングレからマセナ広場に続く一帯は、旅行者が多く訪れる場所でもあり、従来からひったくりやスリ、置き引きの被害が多発している。
【カンヌ近郊のヴァロリス及びグラース】
日本人を標的とした青年によるひったくりや強盗等が増加している。
【エクサン・プロヴァンス、アヴィニョン及びアルルなどのプロヴァンス地方の観光地】
複数の若者が催涙スプレーを突然吹きつけ、旅行者がひるんだ際にバッグ等を窃取する被害が数件報告されている。
【モンペリエ】
公然わいせつ(いわゆる露出狂)等の性犯罪の発生が報告されている。
 

(4)公共交通機関

南フランスでの主要な都市では、公共交通機関(タクシー、バス、地下鉄等)が整備されており、いずれも比較的安全な交通手段といえる。しかし、マルセイユ・サンシャルル駅等からタクシーに乗車する場合に高額な料金を要求されたり、出発駅(出発地)に戻る料金を請求されたり、さらには他の客と相乗りさせられるなどのトラブルが発生している。
また、マルセイユ市内を走るバスの車内では、若者グループによる運転手に対する暴行事件が多発しており、バス乗車の際には十分な注意が必要である。
【地方路線】
   ローカル電車等の車内における暴行事件(強制わいせつ等の性犯罪を含む)が多発しており、特に女 性単独での早朝や深夜の利用は避けるべきである。
 
【滞在時の注意事項】
・万が一に備えて海外旅行傷害保険に加入する。
・ホテル滞在中に外出する際は、住所及び電話番号等が明記された「ホテル・カード」の携帯を心掛ける。
・旅券は必要時以外には持ち歩かずコピーを携帯する。旅券そのものを携行する場合は、外部から見えない内ポケット等に入れ、ズボンの後ろポケットやバッグの外ポケット等には絶対に入れない。
・現金、クレジットカード、トラベラーズチェック、航空券、海外旅行傷害保険の加入証などをまとめてバッグ等に入れておくと、万が一バッグそのものが盗難に遭った場合に全てを失うことになるので、極力分散して携行するよう心掛ける。
・不特定多数の人が集まる空港、地下鉄、駅、観光地等では、高価な貴金属類は身に着けないようにする。また、スリや置き引き等に十分注意し、できる限り手荷物から手を離さない。手を離す場合でも絶対に目を離さない。
・観光地であっても、人通りのない路地等には入らず、夜間の外出はできるだけ避け、いわゆる危険とされている場所には近付かない。(特に深夜や早朝に、地下鉄や地下通路で暴力的な犯罪に巻き込まれる可能性が高い。)
・見知らぬ人から話しかけられてまごついている隙や、目の前でコインをばらまかれ拾うのを手伝っている隙に、財布等を抜き盗られる被害が多発している。日本語で話しかけてくる人物や、きちんとした服装をしている人物であっても安易に信用することのないよう注意する。
・観光地において浮浪者風の子どもの集団に取り囲まれスリ被害に遭うケースがあるので、子どもがたむろしている場所を避ける。執拗に付きまとうこともあり、近寄ってきたら、大声をあげる等で威嚇して追い払うようにする。
・見知らぬ人物から勧められた飲食物は睡眠薬混入の危険性があるので、絶対に口にしない。
・街を歩く際は、オートバイや自動車による追い抜きざまのひったくりに遭う場合があるので、車道側に荷物を持たないよう心掛ける。またショルダーバッグ等は、バッグ部分が身体の前に来るようにして手を添えて持つようにする。(ショルダーバッグをたすき掛けにして、その上からジャケット等を羽織るのも一案。)
・自分を凝視する人物や尾行してくる人物は、犯行の隙を狙っているものと考え、直ちに安全な場所で止まって相手をやり過ごすか、人通りの多い場所を歩くようにする。
・ホテルのフロントで、チェックイン・チェックアウト等の手続きをしている時に足下に置いた荷物を置き引きされたり、レストランで食事中にバッグ等を置き引きされたりする事件が発生しているので、テーブルや椅子にバッグ等を不用意に放置しないようにする。
・ホテル滞在中、不審な人物の訪問がある場合は、不用意にドアを開けずに必ずドアルーペで相手を確認し、 心当たりのない場合はフロントに連絡する。外出の際は貴重品を部屋に放置せずに、フロントのセーフティボックスを利用すること。 (客室内のセーフティボックスが持ち去られる事件が発生しているので、現金、貴金属、旅券、航空券はできればフロントのセーフティボックスに預けることが望ましい。) また、スーツケースは貴重品を入れていなくても鍵を掛ける。ユースホステル等で相部屋の場合は、 トイレ・浴室を使う時でも貴重品は部屋に放置せず、必ず携行することを心掛ける。
・自動車に乗車したら、まずドアをロックする。
・自動車で走行中も車外から見える場所や車外から手を伸ばして盗られやすい場所に貴重品の入ったバッグ等を放置しない。また、駐車中に貴重品を残したまま離れない。
・走行中は後続車両、特に不審なオートバイに乗った2人組には注意する。(2台以上のバイクで犯行に及ぶ場合もあるので、1台が通過したからといっても油断は禁物。)
・見知らぬ人物からフランス語、片言の日本語、英語で話し掛けられたり、車の停止を求められたりしても無視すること。
・降車する際は、車両の前後左右を十分に確認してからドアロックを解除する。
・車のトランクに荷物を入れる時は周囲をよく観察し、荷物の存在を知られないようにし、極力、貴重品を入れないようにする。(例えば、ホテルをチェックアウトした後の荷物は、可能であればホテルのクローク等に出発まで預けるようにする。)
・路上駐車する際は、車上荒らしに遭わないよう出来るだけ管理人の常駐する駐車場を利用する。
・自家用車であれば、防犯アラームを取り付けるなど十分な予防措置をとること。
・空港等からマルセイユ市内へはバス又はタクシーを利用することを心掛ける。
・繁華街に赴く場合は、現地事情に精通した者と一緒に行動するか、店の入口などに価格が明記されているカフェやブラッスリーを利用する方が安心である。
 

4、市内交通

 

(1)バス・地下鉄

公共交通機関としてバス・地下鉄・トラムがある。地下鉄はラ・フラジェール(La Fourragère)からラ・ローズ(La Rose)までの1号線と、サント・マルグリット・ドロメル(Sainte-Marguerite Dromel)からジェーズ(Gèze)までの2号線の2路線。 料金は、バス・地下鉄・トラムともに全区間共通切符となっており、1時間以内なら同一切符で自由に乗り降りできる。 切符は1枚1.70ユーロ、10回乗車券15.10ユーロ、地下鉄の駅やバスの運転手から購入できる。1日乗り放題券5,20ユーロ、3日間乗り放題券10,80ユーロ、1ヶ月の定期券49.50ユーロ等も地下鉄の駅で売られている。(料金表はこちら)運行時間は朝5時から0時30分頃まで、改札及び車内で頻繁に検札があり不正が発覚した場合は罰金を請求される。
 

(2)タクシー

【料金算定基準】
流しのタクシーはなく、タクシー乗り場で乗車するか電話で無線タクシーを呼ぶ。 料金はメーター制で、初乗り7.3ユーロ+昼間(7時から19時) 約1.80ユーロ/km、夜間及び祝日 約2.32ユーロ/km(但し会社、車種によって異なる)。トランクに積む荷物には別途料金がかかり(1個につき1~2ユーロ)10%前後のチップも必要である。 当館からサン・シャルル駅までは約40ユーロ、市内から空港までは約70~80ユーロである。(2021年10月現在)
【料金交渉】
乗車時もしくは予約時に料金の交渉を行うことが可能な場合もあるが、その場合は日頃から利用しているなど信頼のおける相手に行うことが望ましい。かえって高い値段を指定してくるタクシーもあるので注意したい。
【無線タクシー予約先リスト】
Taxi-Radio Marseille - Tel : 04.91.02.20.20 (オンライン予約可)
Les Taxis Marseillais - Tel : 04.91.92.92.92 (オンライン予約可)
・Taxi TUPP Radio - Tel : 04.91.85.80.00

5、生活上必要な電話番号


マルセイユ市役所  04.91.55.11.11

マルセイユ中央警察署  04.91.39.80.00 (市内の警察署一覧

マルセイユ市観光局  04.91.13.89.00

マルセイユ空港(インフォメーション)  04.42.14.14.14

入国管理局  04.91.28.24.24

SNCF(フランス国鉄)  08.92.35.35.35 / 08.91.67.68.69

緊急ダイヤル:救急車  15

緊急ダイヤル:警察  17

緊急ダイヤル:火災・救急  18